うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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すでに忘れかけている人も多いかもしれないが
空気が乾燥してくる、こんな季節になると思い出す。

重症急性呼吸器症候群…いわゆる〈SARS〉が大流行した時
私たちはそのまっただ中のシンガポールに滞在中だった。
日本では〈サーズ〉と呼ばれていたようだが、英語読みは〈サース〉。


テレビのニュースを見れば、毎日「死亡者は○○人」という
画面下方に常時設置されたカウンターが嫌でも目に入ってくるし
屋外に設置されたテントで、宇宙服のような防護服を身にまとって
治療を受けている患者の様子が流される。
もちろん私たちも細心の注意を払い、外出先から帰宅すると
まず洗面所に直行して、手洗いと、イソジンでうがいをする。
薬局でウイルス防御用のマスクも購入したが
私たちが手に入れた時点でもう在庫が数枚という、ギリギリの状態だった。

ただ、シンガポールには安宿がほとんど無い。
私たちが泊まったホテルでも1泊5千円程で、これが最安値という感じ。
しかも、ギリギリまで安いところを選んだおかげで部屋には窓が無かった。
クーラーをつけっ放しにしていても、空気が循環していないせいか
なんだか常に息苦しい感じがした。

以前訪れた時には、いつ行っても超満員で座るところが無く
食べ終わりそうな人を見つけては
さりげなく後ろに立って待っていた、フードコートもガラガラ。

もちろん、デパートにもお客はほとんどいない。
ドアノブやエスカレーターのベルト部分など、人が触る場所は
掃除のおばさんが消毒薬をしみ込ませたモップや雑巾で常にゴシゴシ拭いている。
タクシー内は密室なので、ウイルス感染しやすいという発表があったらしく
マスクをしている運転手さんが日に日に増えていく。
フードコートの皿やフォークは
すべてプラスチックや紙皿などの使い捨てに替えられた。

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シンガポールでフードコートがガラガラというのはかなり珍しい。
この国のここまでの経済発展は
このフードコートのおかげといっても過言ではないと聞いたことがある。
夫婦が子供を持ってからも共に働き続けられるように…
母親が家事に時間を取られなくても済むように…
食事は「家族で外食」という文化なのだ。
朝は屋外の屋台でお粥や麺をすすり、昼も夕食も外食率は高い。
友人同士なのか、中学生くらいの子供たちだけで
晩ごはんを食べている姿もときどき見かけた。

テレビのカウンターを見ていると、どんどん亡くなる人が増えていく…
でも、ホテルや街中を含め、周囲はパニックを起こしているふうには見えない。
冷静な人たちばかりだ。
ただただ、外を歩いている人がかなり少ないというだけ。

しかし、私たちは自由旅行者なのでいくらでも移動が出来る身の上。
何の為にここにこうしているのか…という理由も特に無いので
チケットが取れ次第、シンガポールを出ることにした。
(次回につづく)
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