うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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インドの聖地バラナシから地獄のようなバスの長旅を終えて
たどり着いた目的地は、ネパールのポカラ。
これでようやくヒザが伸ばせるぞと、バスを降りる準備をする。

それまでかなり疲労の色を濃くしていた乗客達も、それぞれがウキウキした表情で
乗降口に急いでいる。
私たちもステップを降りようとして外を見た。
すると、数十人はいるかというホテルの客引き連中が、押しくらまんじゅう状態で
ぎゅうぎゅうになって入り口に群がっているのが目に飛び込んできた。
これから豆まきでもするのか? と錯覚しそうなほど。
ひとりずつ降りていく乗客は、あっという間に取り囲まれて、押し流されて
あっという間に人波に消えていく。
私はもう、ここまで来るだけで充分疲れたし、発熱までしている。
バスから降りるのも恐ろしかったが、あとが詰まっているので仕方なく降りた。
途端に10人くらいに取り囲まれると、みんな口々に「うちに泊まれ!」の大合唱。

しかし私たちは、予約はしていないものの、既に泊まるホテルを決めていた。
目指す「Nロッジ」という名のホテルまで、タクシーを利用しようと
もみくちゃの人込みの中の一人の男性に声をかける。
「私はNロッジのオーナーだけど、今日はフルだよ」
彼はそう堂々と言ってのけるが、どう考えてもこのタイミングでは嘘っぽい。
「いいからとにかくNロッジまで連れて行って」と
その男の車に乗り込んだ。途中で「Nロッジがフルだったらうちに泊まれ」と言う。
やっぱり嘘なんじゃん!
到着し、出てきたオーナーに聞いてみると、幸運なことに部屋は空いていた。

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「ポカラといえばこの宿でしょう!」と決めていたのは他でもない。
ここにはどういうわけか日本式のお風呂があるからなのだ。
残念ながら、その部屋には客が入っていたが、3日後にチェックアウトするそうだし
どうせ1ヶ月は滞在する予定だっので、部屋が空くのを待つことにして
まずは1泊3ドルの部屋に案内された。次の日は5ドルの部屋に移動。

そして3日目にようやく待望のお風呂付きの部屋に移ることが出来た。
ここは1泊10ドルと貧乏旅行者にはやや高めだが
3月のまだまだ寒いポカラで湯船に浸かることが出来るというシアワセを味わえるのだから、贅沢が過ぎるというほどでもないだろう。

結局1ヶ月に亘る滞在期間のほとんどを、ポカポカと陽の当たるテラスや
室内で読書をして過ごした。
この辺りの古本屋は、買った値段の半額でまた引き取ってくれる。
ただ、日本語の本は相当古いか、志茂田景樹や西村京太郎などのミステリーばかりで
私たちが好んで読むようなものはほとんど無かった。
それでも、長旅で常に日本語に飢えていた私たちは
山田詠美や森村誠一などの著作を探し出しては読んでいた。

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それにしても、ポカラの物価の高さには正直驚いた。
ネパール国内の他の地区と比較すれば、日用品や輸入品は揃っていると言えなくもないが、何もかもが古くて、そして、高い。

トレッキング目的の観光客がほとんどなので、チョコとかナッツの高カロリー嗜好品、日焼け止めやリュックその他の登山グッズは豊富にあった。
外国製のシャンプーや生理用品も置いてある。
レストランの数も多く、確かに美味しい店ばかりだけれど、やはり高い。
そこそこ安いレストランでも1食300~400円が相場。
基本1食1ドル以内が目安の私たちからすれば、かなり豪遊した1ヶ月だった。

とはいえ、インドからやってきたバックパッカーにとっては
ほとんどオアシスのようにさえ映るというポカラ。
私たちも散財を覚悟で、片っ端から日本食レストランをハシゴしてまわった。

そういえば、Nロッジではちょっと困惑することがあった。
オーナーの○さんは庭で麻を育てていたのだが、「日本人はガンジャ好き」という思い込みと、妙な親切心からか…もしくはだんごさんがドレッドだったせいなのか
とにかく会えばバングラッシーを勧めてくる。
バングラッシーとは麻の葉をミックスしたラッシー。
海外で留置場に入れられた…なんてことになるのはまっぴらごめんなので
いつも適当にはぐらかしていた。

そんなところを抜かせば、宿のスタッフは皆いい人たちで、最後の日には
自宅に招いてくれた上に、オーナーの奥さんが美味しい手料理を振る舞ってくれた。
高級品であるビールまで出してくれたのには本当に驚いた。
ネパールは高地にあるせいか、にんじんや大根などの根菜が特に美味しい。
中でも忘れられないのが、にんじんの輪切りにレモン汁を振りかけたもの。
ただそれだけなのに、今まで食べてきたどのにんじんよりも甘くて美味しかった。

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これからどうするのかと聞かれ「カトマンズに行く」と答えると
ホテルを紹介してくれた上に、バスターミナルまで迎えを寄越してもらえるように
取り計らってくれた。
こんなに親切にしてくれて悪いけど、ポカラにはもう行かないかもしれない。
のんびりしていい所なのだけど、娯楽が何もない。
そういえば、湖で釣りをしてみたが何も釣れなかった。
地元の人たちが、近くで洗剤を使って
じゃぶじゃぶ洗濯をしていたからしょうがないか・・・
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