うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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バリでの成人式ともいえるのが〈ポトンギギ〉という儀式。
〈ポトン〉は落とす、で〈ギギ〉は歯。
儀式の中身はといえば、仰向けになった人の犬歯を金属ヤスリで平らに削るという
書いているとすこしばかり身の毛がよだつようなもの。
実際は〈ゴリゴリ〉という感じで数秒~数十秒間こするだけなんだけど
犬歯がとがっている人は結構しっかり削られるみたいだ。
日本人でも、バリ人の奥さんや旦那さんになったら、削られる運命になるはずなので
覚悟した方がいいかもしれない。

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バリに詳しい日本人たちは「ポトンギギは絶対イヤだよね~」と言う人が多く
歯医者嫌いとも直結して、感覚的には「無麻酔で歯を削るなんて・・・」
という、何だかこそばゆいというか、痛みのようなものを想像してしまう。
でもバリ人はみんな「ポトンギギは済んだ?」とか「いつやるの?」という感じで
当たり前に話しているし、済ませた人はなかなか得意気な顔をして
「もうやったよ」と、ニカッと笑って
獅子舞のように真っ直ぐに揃った白い歯を私に見せてくれたものだ。

私たちが滞在していたホームステイの家族の中にも
ちょうどその頃ポトンギギを行う対象の人がいた。
「成人式」と書いたが、必ずしも20歳のお祝いというわけではなく
ある程度の年齢(20代前半くらい)で、お金が貯まってから行うことも多いようだ。
多くの場合、結婚式と一緒にやってしまうとも聞いた。

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しかしそのホームステイは結構お金をたんまり貯めていたようで
10代から20代までの独身組がすべて(5人)儀式を行った。

数週間も前から、近所中の人々が毎日やって来ては色々手伝いをしている。
ある日目覚めると、群衆のざわめきのような、地鳴りのような気配を感じて
そっと入り口のドアを開けると
目の前の庭に100人くらいの人がみっちり詰まってお供え物を作ったり
竹を編んだりの作業をしていた。
みんながみんな小さい声でしゃべっているので、地響きのようなざわざわ感がしたわけだ。
飾り付けその他はすべて地域の人の手で行われていた。
極彩色の飾りをよくよく見ると、赤や緑の蒸しパンやサテ(焼き鳥・焼きとん・焼きヤギなど)、豚の脂身などがくし刺しになって装飾されているものもあって驚いた。

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しかし当日、儀式を軽く考えていた私たちは
いつものように踊りのレッスンに向かい、練習後にホームステイに戻ると
すべては終わった後だった。
従業員の男の子に「どこに行ってたの?」と聞かれ「踊りだよ」と答えると
どうしてこんなに大事な時に踊りの練習なんかにいくわけ?
という感じで、かなり呆れられた。
バリ人にとってはそれほどの一大イベントだったということで、せっかくのチャンスを見逃してしまった私たちはかなりのオバカさんだったというわけだ。
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