うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
DSCN0472.jpg

私たちがウブドに長期滞在していた頃、日本からわざわざ友人が訪ねて来てくれることになり、ある日、彼はひとりの女の子と一緒にやって来た。

着いたその日に聞いたことだが、タイ人である彼女は、すっかりシンガポールに行くものだと思い込んでバリにやって来たらしかった。
大都会(バンコクだって、じゅうぶん都会だけど)に遊びに行くつもりが、いざ着いてみればかなりの山奥で、目に入るのは田んぼと犬とあひるだけ・・・。
そんな状況になんだか随分とガッカリしているように見えた。
どうしてそんなことになるのかというと、友人はほとんどタイ語が話せないし、彼女はタイ語しか話せない。そんな状態で、よくもまあ、ふたりで海外旅行に行こうと計画をたてて、一緒に飛行機に乗ってここまでたどり着いたもんだよなぁ…
なんて、私は激しく知人を尊敬したものだ。

みんなでしゃべっていても、お互いが通じることばは
「わかる」「わからない」「食べる」なんかの、ほんとうに簡単な単語ばかり。

友人と彼女にしたって、どうにか通じる身振り手振りとほんのすこしばかりの知っているタイ語…例えばカオパッ(チャーハン)などの食べ物の名前や、数字、あいさつなどのことばなど。
それらを駆使してみんなでいっしょにごはんを食べたり、買い物に行ったりして過ごした。

久し振りに会った友人達とつもる話をしているうちに、夜もどんどん更けていき、日本語ばかりが飛び交うようになっていっても、所在なさそうに、それでもちゃんとつきあっている。
最初は少し人見知りしていた彼女も、少しずつ打ち解けてきたみたいだった。

あくる日は男連中がゴルフに行くというので、私は彼女をホテルに迎えに行き
「いっしょにお昼ご飯を食べに行こう」と誘う。
ホテルから市街地まではかなり遠かったので、レンタルバイクを借りて、運転は得意だという彼女の後ろにまたがった。

彼女が〈カオパッ〉を食べたいというので、なかなか美味しいと評判の地元のレストランに案内した。それを黙々と食べたあとで、ココナッツミルクに豆やフルーツなどがたくさん入った〈アイスカチャン〉というかき氷みたいなものを注文した。
どういうわけか中の具にはいっさい手を付けず、ココナッツミルクだけをスプーンですくって飲んでいるのを見て不思議に思ったけれど、なんて言ったらいいのか分からなかったので、そのまま何事もなく食事を終えた。

帰り途では(基本的にバリではバイクに複数乗るのは当たり前)運悪く警察に止められた。しかも、ふたりとも無免許(バリでは)。
「私たちは日本人なのでインドネシア語はぜんぜんわかりませ~ん」
としらばっくれて、根負けした警官は「分かった、もういいよ」とばかりに無罪放免。なんとか罰金を払わずに済んだ。

070228c.jpg

「あの子、すっごく運転上手いんですよ」と、友人に告げると
「だってタイ人ってバイクの後ろの席に横座りして、手放しでフルメイクもできるんだよ」
そう言われてまた感心しきり。

そうだ、ふたりでウブドの市場にも行った。
彼女が「お母さんのお土産に掛け布団を買ってあげたい」と言うので、お店の人と私とで値段交渉を始めた。でも、どう見ても千円程度にしか思えないものを1万円と言って譲らない。
「じゃあ、もういらな~い!」
きびすを返した私たちの背後で、男がどんどん値段を下げて叫んでいるのを聞きながら、無視してズンズン歩いていたら、男が布団を持って走って追いかけて来た。
私たちは、げらげら笑ったり、キャーキャー言いながら逃げた。
あの市場はとにかくボられると評判で、友達が常宿にしている日本人の奥さんなんてお姑さんに「あんたが行くと高く買わされるから」と
なかなかひとりでの買い物にお許しが出ないらしい。
バリ人と結婚してから随分時間がたっていても、たとえ子供を何人か産んでもなかなか地域に溶け込むのは容易ではない。
でもそれは、日本にいる外国人だって同じことだろうし。

タイ人は基本的に、いつもバイクタクシーに乗ってばかりで長く歩いたりしないから、彼女もちょっと歩くとすぐ疲れた顔をする。
退屈してくると、イスの上に体育座りをする、そんなことが結構おかしかった。

はじめのうちは、言葉が通じないのによく一緒にいられるな~なんて、知人を尊敬の念で見ていたけれど、実際しばらく過ごしてみると、笑って騒いで、なんとなくたくさん話しをしたような気分になっていた。
かなりチャーミングな性格の女の子だったから、初めて会ったのにほとんど気も使わなかったし、次にタイに行く時には必ず会いに行って、あちこち案内してもらおうなんて思っていた。
タイ人の友達ができたのも私にとっては初めてのことで、嬉しかったし。

DSCN0445.jpg

こんなかんじで、彼女に初めて会ったのはバリだったけど、
あれが最初で最後の数日間で、もう二度と会うことはできなくなってしまった。
スポンサーサイト

最後の1行がなんだか切ない終わり方で
気になったのだけど、、
連絡取れなくなっちゃっってことかな?

カタコトでもいいから相手が英語わかれば
メール交換できるのにねー

2007.03.01 20:31 URL | 8っ #- [ 編集 ]

これで終わりの文章だったんだけど
旦那に「続きはどうなってんの?」と聞かれて
あっ、これじゃ分かんないか…と思い直したので
近々続きをアップするよ。
ちょっと不親切だったわね。

確かに、今は外国でも携帯メールが大ハヤリだから便利だよね~
SNSもあるしさ。

2007.03.02 16:56 URL | チタリニ #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://heyoka.blog68.fc2.com/tb.php/171-8d43696b

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。