うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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ひと月近くは前になるだろうか。
和田アキ子が司会をつとめる「ビューティコロシアム」という番組を、なんとなくダラダラと観ていた。
その中で、ゲスト出演していた石田純一が、整形によって美しくなった女の子をデートに誘って楽しんでもらうというコーナーがあった。
私は石田純一氏のことを好きでも嫌いでもないし特に興味もない。ただ、番組中に彼が発したひとことが、すこし気になった。
「人生っていうのは(楽しい)思い出を作るためにあるんだよ」というようなことを彼は言ったのだ。もちろん、その彼女に向かって。

なぜそのことばが気になったのかと言うと、昔、それと真逆のことを生前言っていた人がいて、そして彼は自殺した。私としてはそちらの方がずーっと長いこと心にひっかかっていたというわけ。
彼はこう言っていた。
「人生なんて死ぬまでのひまつぶし」
ひまつぶし、か。それじゃあ、私にとってはどうなんだろう。

生きているのが特に楽しくもない。だけど今「死んでやれ」と思ってもなかなか実行に移すことができない。だから仕方なく、流れるままに生きているという人が実はけっこういるという事実。

蒼井優が石井俊二の映画「リリィ・シュシュのすべて」に出た、まだ少女の時代に「こんなの思い出作りですよ」と言ったという。

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あるとき、仕事から解放されてやっと少し時間の余裕ができた。
本が読みたいな、家にあるヤツじゃなくて新しいの。
最近ずっと忙しくて根を詰める作業をしていたせいか、手が離れるとなにかを吸収したくなる。人間ってそういうものなんだ。
それでもってなんだかんだと考えているうちに、モーレツに本が読みたくてたまらなくなってきた。読みたい読みたい、何でもいいから読むんだ。買うんだー!
ということで、うちの近所にあるシネコン内の小さな書店へ行った。

本当は、最近亡くなってしまったヴォネガットが読みたいと思って棚を眺めるが、一冊も置いて無かったためにあえなく却下!
「ねじまき鳥クロニクル」を見つける。
うーん。すでに数回読んだものの、処分してしまって手元に無いからまた買おうかどうしようか。
重松清の新作。
ぱらぱらめくるも、やや感動巨編ぽかったのでやめる。私はどうも感動ものが苦手なので、彼の作品を読むならまた別のものにしよう。
川村かおりちゃん。
彼女が乳がんを患っていたなんて、今までぜんぜん知らなくて、それはそれはショックを受けた。山田邦子以上にね。昔からずっと見ていた子なだけに心配もひとしおだ。
洞口依子のエッセイ。
子宮がんになってうんぬん。ちょっと興味はあったが、妙齢の私にとってあまりにヘビーな話題なのでやめておく。
そしてそのとなりにあったのが「再婚生活」。
山本文緒か。
私は、感動巨編に続いて恋愛小説が苦手で、「ノルウエイの森」でさえ途中で挫折したほど。でも、実はこの本、帯の文章と「ダ・ビンチ」での紹介の仕方がちょっと気になっていたのだ。
エッセイなのかと思っていたら日記だった。文字量も多かったので、少し悩んで買うことにした。これが人生「初」の山本文緒。パチパチー。小説を読まずして、いきなりこっから読まれた日にはちょっと辛いだろうな、という内容だった。
彼女が患っていた病について書かれている。そこから恢復するまでの日記。

結局、これと哲学者の中島義道先生の本を購入した。なんで、この人だけ先生なのかというと、ずいぶん前に彼が主催する「無用塾」に参加しようかと本気で思いかけたことがあったから。そうすれば、私は彼の生徒ということになるわけでしょ。
しかし先生曰く「哲学は《哲学をやらなければ死んでしまう》という人がやるものです」。私はやんなくても死なないな、と思ったので断念した。
他の死ぬか生きるかの問題を抱えている生徒さんに対しても失礼だし。そんなふうに考えている時点で、私にはやっぱり必要がなかったのだろう。でも、毎月の連載は書かさず読んでいる。なので、やっぱり「先生」と呼びたい。

中島先生の連載が読める本「新潮45」を、私はもう何年も毎月買っていて、巻頭は曾野綾子さんがエッセイを書いている。
今月号を読んでいたら「人生は旅に過ぎません」ということばがあった。彼女はキリスト教徒であり、修道女から聞いた言葉だという。
これは「人生は通過地点」ということなのだろうか。どうせ過ぎてしまうもの。それならそうとすべては流れるままに、と。

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皆さんご存知、井伏鱒二の訳で有名な五言絶句の漢詩がある。
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとへ(え)もあるぞ
さよならだけが人生だ

たいていは最後の二行だけが引用されるので、〈さよならだけが人生なんだ〉と思い込む人も多いかもしれないけれど、本当は、はじめの方の行も含めて読むと
人生には別れがつきものだから、今のこうしている時間を大切にしようじゃないか
という詩なのだ(ですよね?)。

これにはまた、詩をつけ足して詠んだ有名な人がいましたね。
さよならだけが人生ならば
また来る春は何だろう

寺山修司っす。こりゃ、青い春というやつだわね。
そして、人生の謎は未だ解けず。
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いやぁ~ん。難しい事書くから
頭痛くなってきた~。
石田純一の哲学(思想?)、嫌いではないけれど
あれは石田純一が言うから許されるだけという気がするわ。
わたし、う●こ製造機になりつつあるかな。食って寝て食って寝て……
感動も思想もないまま日々過してます。
本も読まなくなったし、読んでも読んでも頭から抜けていきます。
でも死ぬ程人生がイヤになった事はないな。
平凡がしあわせ、というけれど、本当にそうだと思う今日この頃です。

写真は部屋からの景色? 高い所に住んでるんだね~。うらやまし~~~。

2007.07.06 11:28 URL | ika69 #- [ 編集 ]

悩んだ末の山本文緒かぁ!
といっても日記なんだね。

人生の意義っていうのは、その人のベース
になってる環境とか育ちによって変わって
くるし変えられることもできるし。。

数年前、結婚してるせいでウツになった時
は完全に「人生は暇つぶし」だと思ってた。
けど、離婚した今は(といってもだいぶ
経つけど)そうも思わないし。

つわけでいまだに私もわからない。
せめて、死ぬ間際に「真理」でも知りたいもんだわ笑

2007.07.06 16:02 URL | 8っ #- [ 編集 ]

難しいですねー
なんだか考えてしまいました(笑)
少し前にちょうど「このまま歳を重ねるだけは嫌だ」と思っていたばかりなんです
安易ですがそれで手始めに バイクの免許 に至ったわけでして
私は自分の進みたい道を自分の運転で行かないと嫌みたいですね
結婚してから思うようになったのですけど(笑)
独身の頃はそういうことを気が付くことすらなく自由に生きていたんだなぁとしみじみ
死ぬときに「あぁ 楽しかった」で死にたいです(笑)

2007.07.06 18:09 URL | ミミヨ #- [ 編集 ]

今日ちょうど仕事の帰路ラジオを
聴いていたら「人生は一回しかない。
その中で自分の好きな事を
どれだけ見つけ出来るか」だ。
という話をしていて妙に納得^^
私は人生を楽しく生きたいタイプなので
そういう人生が良いなぁーと
考えながら帰って来ました!
プゥベルがいる今は以前よりも
ずっとずっと人生が楽しいものに
なりました!
私も来週から図書館に通う計画を
立てて居て今から読む本を考えていたの
ですが、是非是非参考にさせて頂きます♪

2007.07.06 21:53 URL | みぃ #- [ 編集 ]

>ika69 さま
石田純一って、根っからのラテン系なんでしょうか。
でも、そういうふうに考えられたら長生き出来そうな気がします。
「う●こ製造機」…いいじゃないですかっ!
私なんて詰まり気味、整腸剤飲んだりしてガンバってますようぅ。
本だって、もうずっと犬関係のことばっかりで、これからはまた昔のように
踊りや、他の色んなことにも目を向けようと思い始めているところです。
ちなみに、私も「死ぬ」とか考えたこと無いです。
「死にたくない」は何度も思いました。事故に遭ったり病気ばっかりの人生だから
そう思うんでしょうね。

部屋は7階なんです。見晴らしはいいけれど、朝の日差しのキツさとベランダの低さがかなり怖いです~~~。

>8っ さま
自分でも山本文緒を選ぶとは…って感じ。小説は多分読まないでしょう。。。

やっぱり、その人の生きてる環境や育ちは大きいよねー
山本文緒もウツで、旦那に気を使ってる自分について書いてあったよ。
基本的にずっと別居結婚だったって。村山由佳も最近旦那を置いて都心にひとりで越したそうだし、モノ書きはひとりの時間がたいせつなのかな。

死ぬ間際に振り返って幸せを感じられたら…なんて思うけど、北野武が言ってた。「うちのかーちゃんは普段から『いつ死んでもいい』って言ってたけど、いざ死にそうになった時『死にたくない』って言ったんだよ」って。
でも、それでいいと思うんだ。
よく「潔く死ね」とか言うけど、実際そんな、ホトケ様みたいにはいかないよね。

>ミミヨ さま
考えちゃいますよね?(笑)
男の気持ちは分かりませんが、結婚すると女は色々と思うところがあるんでしょうか。ときどき「家族」ってどういう単位なんだ? と考えたりもします。
夫婦ふたりは家族として認められるのか? とか。
誰かと一緒にいたとしても、結局は自分の運転で行くのがいちばんで、
たとえばそれが「脳内イメージ」でもかまわないと思うんです。
何かを残してとか、やりとげて死にたい。これって結局人間の本能なんですかね?
大人になっても自由に生き続けるって難しいですよね。
小さな幸せに気づけるような心になれれば「楽しかった」で死ねるんでしょうか。

>みぃ さま
そっか~。
一回しかないから問題なんですね(笑)
私もできるだけ楽しく生きたいので、イヤなものを見たり聞いたりしない、参加しないように心がけてます。たとえ〈逃げ〉といわれても気にしません(笑)
時雨が来てからというもの、本当に人生が変わったと思います。
犬という生き物は、こんなに人に影響を与えるものかと尊敬してしまうくらいです。
どうにかして、死ぬギリギリまで生き物が飼えないかと考えます。

図書館いいですね~。大好きな場所ですけど最近は行ってないんです。
「面白い本は?」と、もし聞かれたら、私は中島らもの「ガダラの豚」を押します!

2007.07.07 21:14 URL | チタリニ #- [ 編集 ]













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