うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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 14日の朝。ライブだからはやめに起きて洗濯してから出かけよう、なんて思って、目覚ましをちゃんとかけておいて良かった。その時間には目をしっかり開けて、起きていましたから。いつもだったらまだまだぶっ倒れている最中だったはず。
 ちょうど洗濯槽に熱湯を入れて、粉石けんをかくはんしている最中だった。水面がぐらぐら揺れている。地震だと気が付いてすぐ「これはきっとどこか遠くがもっと揺れている」と、不安いっぱいでテレビをつけたのだ。
 
 案の定不安は的中し、弟が住んでいる県で震度6強とテロップが流れている。
 あわてて実家に電話をいれると、なんどもコールしてちょっと焦れはじめた頃、ようやく父親が出た。
「いま地震があったでしょ?」
「朝からお母さんがさくらんぼ狩りに出かけたから、洗濯してたしぜんぜん気が付かなかった」と言う。なんだ、私とおんなじことしていたのね。
「岩手は震度6強だって言ってたけど、○○(弟の名前)は大丈夫なのかと思ってさ」
「じゃあいまから電話してみるよ。なんかあったら連絡する。ありがとうね」

 そこではたと気が付いた。母親が東北に向かっているのか。新幹線は止まっているのではないか? 早速携帯に電話してみる。
「もしもし私だけど」
「なんか用? 今から出かけるんで駅にいるんだけど」とかなり明るい口調。地震があったことを説明するも、あまり驚いた様子でもない。以前にも大きめなのがあったときに弟にメールをしたけれど、まったくなしのつぶて。返信があったのはそれからかなり経ってからのことで、べつにどうってことなかったと書いてあったらしい。だから今回も大丈夫でしょう。一応メールしておくよ。
 電話を切ろうとする私に「あんた枝豆食べる?」と、聞き、「食べる」と答えると、「じゃ、帰ったら送るよ」。
 肝心の電車については「新幹線じゃなくて観光バス」だそうだ。
 
 そして最後にまたありがとう、と言われた。
 あれ? 父親や母親からこんなにありがとうって言われたことあったっけ? 思い出せないなあ。いや、お母さんからは子供の頃にはときどき言われていたはずだ。おつかいやゴミ捨て(うちは田舎なので、ゴミ捨て場が徒歩10分くらいのところにしかない)をしたときに。だけど当時の私は、言葉ではなく、もらえるおやつだとかお駄賃に興味を奪われていて覚えていないだけのような気がする。うんそうだ、たしかに言われていた。
 父親にしたって、私や弟がいつだってもみあげをカミソリで剃ってあげていたんだ。剃ったあとにはなにかもらっていたような気がする。
 なんか親子って、いいことは忘れちゃうんだよね。言われてほんとうに嫌だったこととか、ケンカして頭にきたとか、そんなことはしっかり覚えているのに。
 
 両親共にありがとうと言っていたのは、たぶん、弟のことを心配して電話してくれてありがとうという意味なんだろう。だって私はもう15年も弟に会っていないし、電話番号もメルアドも知らない。だけどやっぱり兄弟だから心配なんだな、と思ったのでしょう。まあ、そのとおりなんですけど。
 
 その後はさっそくパソコンを開いて大切な友達の住所を検索。彼女も岩手県民。
照らし合わせると震源地からは随分遠いことが分かってひと安心。だけど震源地にもひとはたくさん住んでいる。誰が無事で誰が無事ではなかったというのはあまり重要ではない。誰もが無事なのがいちばんよかった。


 午後は友達と待ち合わせて野音へ向かう。
 
P1020781.jpg
 チケットは4列目だったけれど、実質2列目のはじ。なのでこんなにステージは近かった。
P1020783.jpg
 終演後に全景を撮ってみた。とてもきれい。来年もまたここで。
 この日、地震で来られなかったひとも来年はここで。
 
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2008.06.15 23:37 | 本とか作家とか仕事とか | トラックバック(0) | コメント(-) |

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