うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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 映画の話をすこし。
 
 7月末のことだけど、「バックドロップクルディスタン」を観てきた。例のごとく最終日。上映前から絶対観ようと決めていたのに、私の体調不良などで延び延びになり、ギリギリセーフの飛び込み鑑賞でした。危ない危ない。
 こういう「観たい」とか「やりたい」と直感的に思ったことというのは、すぐに行動しないと次はいつになるか分からない。永遠に来ない可能性だって否定できないのだ。なので、多少無理をしてでも行ってきたというわけ。
 
 しかし、そんなところでちょっとしたラッキーも。
 最終日ということもあり、監督が来場していたのだ。上映後には彼の挨拶を聞くことができた。「ロビーにいますので意見や感想、質問等があったら声をかけてください」と言っていたけれど、なんの心構えもしていなかったので考えをまとめられなかった。残念。しかし本当に若い青年。たしか24歳だったかな。映画学校を中退して、トルコに行き撮影を続けたという。なんかいいな。こういう若者を応援したいな。
 どうも最近、努力している若者を見ると応援したくなるのは私が歳を取ったせいだろうか。昔、年上のひとたちに自分がさんざん応援してもらったから、今度はその分お返しをしろということなのか。自然とそういう気持ちになっているところがなんとも不思議。

 いわゆる一般的な映画とドキュメンタリーフィルムは違うものだと認識しているが、こちらはドキュメンタリー。祖国を持たないクルド人一家の、安住の地を求める闘いと言ってしまうとあまりにもはしょりすぎだろうか。
 いちばん印象に残ったシーンは、カザンキラン一家が滞在延長手続きに赴いた入管(たぶん)にいた警備員たちの目つきだった。これはかなり衝撃的。
 まず、その数が尋常ではない。制服姿の1ダースほどの人間が、こちらを向いてぴっちりと整列している。私なんて、整理整頓とか、体育会系とか、回れ右とか相当苦手だから。というか対局だから。あれにはかなりの嫌悪感。恐すぎるって、あの目つき。もしも自分の子供があの目を見たら、きっと一生忘れられなくなるからやめたほうがいいよ。
 しかも、あんな目つきなのになんにも考えていない。それが分かってしまう怖さ。まさに死んだ魚の目。あれがいわゆる思考停止の目なのだろうか。
 
 上映後。地下の会場から階段を上っていると、すぐ後ろに大学生くらいの若い男の子がふたりいて、私を追い越して行った。すれ違いざま「良くも悪くもいろいろ考えさせられたよね」と話しているのが聞こえた。なかなかいいじゃん若者。もっといっぱい考えろ。考えすぎてぐちゃぐちゃになれ。
 いつの時代にもすぐ「いまの若いヤツはダメだ」とかいう人がいるけれど、私のまわりは常にそうでもないよ。

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2008.08.05 12:47 | 本とか作家とか仕事とか | トラックバック(-) | コメント(-) |
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