うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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 ながらくブログを更新していなかったせいで、友達から「大丈夫なの?」という連絡をいくつかもらった。
 大丈夫。大丈夫なんだけど、あるイミ大丈夫ではないのかも。
 
 簡単に書くと、仕事で根を詰め過ぎて長時間机に向かい続けた結果、いままでの腰痛なんて目じゃないくらい、ヘルニア一歩手前にまで悪化したのだ。
 酒を飲むと痛みが和らぐので、ついつい夜になるとシャンパンを飲んでしまう。シャンパンが痛みに効くというわけではなくて、単に好きで飲んでいるだけなんだけど。もはや、なんとかスパイラルにはまっているような気がしなくもない。
 3月頃から首の痛みで牽引に通っていたけど、そこに腰も追加することになってしまった。
 と、まあ、つまんない病気の話題はこのへんにして。
 
 金曜日にテレビで、映画「東京タワー」を観た。その中で、オカンが危篤状態でいる病院に「ぜったい出てくれ」と電話をかけてきて(出なかったけど)、その後、オカンのお通夜の席には「御愁傷様です。ところで原稿をください」と電話をかけてくる編集者とオダギリジョー扮する「ぼく」とのちょっとしたやりとりがあった。
 あれは、事実だと聞いた気がする。
 書籍の「東京タワー」にも、若い女性編集者が原稿を取りにきて、オカンが手作りの料理をテーブルに並べたんだけど、その女性は一口も箸をつけなかったというエピソードがあった。
 そういえば過去、私はどうしていただろう、そして今ならどうするかなと考えた。きのうのニュースで、清志郎の告別式でマイクに向かう革ジャン姿のヒロトを見て「そうだよ、人が死ぬってそういうことじゃないだろう」って思った。冷静に電話で仕事の話をしていられる場合じゃないよ、って。
 だけど、自分に反省点がまったくないのかといえば、大アリで。
 
 某作家さんが、かなりひどい病状で入院中に原稿の催促をされたと、編集者を揶揄する文章ーー編集者というのは血も涙も無い人たちなのだ(というような)ーーを月刊誌に寄稿していたのを読んだことがある。
 それから、「ねこじる」が亡くなったときも。
 自殺した理由のひとつに「仕事を断れない、多忙すぎた」というのがあり、担当編集者のひとりが『原稿なんて落としちゃえば良かったのに』と、お悔やみの言葉を寄せていた。確かそれを別のライターがひろって、「おまえは本気でそう言っているのか」と書いていた。
 それを読んだときはけっこう胸がちくっと痛んだ気がした。
 
 私は両方の立場に立ったことがあるから、どちらの気持ちも理解できる。編集者としてなら、待って待って待たされた、ギリギリの原稿を落とすのは相当キツい。おかげで徹夜がまたひと夜増え、どうにか穴埋め記事を作って間に合わせたことは何度かある。
 それでもこうやって思い出してみるかぎり、私はお通夜の席に電話をかけることはないだろう。たぶん今後も。それから、ごはんもしっかりいただくだろうな。
 
 だけどその編集者も、もしかしたら徹夜に次ぐ徹夜で疲れ果て、気持ちが麻痺していたのかもしれない。
 とはいえ、人の振り見て我が身を振り返ってみるってことは大切。
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 「それでは、さんぽに行ってきます」の風景。
 もはや暑い日が多いので、クールタイ(保冷剤内蔵)が大活躍。

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2009.05.10 22:24 | 本とか作家とか仕事とか | トラックバック(0) | コメント(-) |

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