うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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 それはとてもやわらかい笑顔のひとで。
 美しくて明るくて、お料理も上手。取材後は、食べきれないくらいの料理をごちそうしてくれた。せいろで蒸された、皮付きのごつごつした野菜はどれも色鮮やかで、甘く、とうもろこしをすりおろして入れたという豆乳のシチューは、コクがあって身体がじんわり温まる気がした。
 口に運ぶと幸せな気分になれる料理というものが、ほんとうにある。
 
 
 ときどき若い子たちに、「味の優劣が分からない」とか、「マックやコンビニの食事がいちばん美味しい」とか、「正直、生きるために食べればいいのであって、味なんてどうでもいい」とか言われる。確かにね。私もフレッシュネスバーガーが大好きだし。「生きるために食べる」のは間違ってなんかいないよ。ぜんぜん。生きるためには食べなきゃね。
 だけどさ。ふとため息が出ちゃうような、しみじみ美味しいごはんって、それとは違うよね。料理の腕前なんか関係なくて。たぶん、『誰か特定の人のために作られた料理』のなかに、それはある。
 
 誰かと食卓を囲めるのは、とてつもなく幸せなことだ。
 当たり前すぎることみたいだけど、そうできないひともいる。だから、美味しくて心のこもった料理をだしてくれるお店を、家の近くでみつけておくといい。
 
 
 家に帰る途中でダンナさんにメールをして、朝は突風で散歩できなかった時雨を連れて駅まで迎えにきてもらう。
 時雨は、うれしいときにはいつもそうするように、両耳をぺたんと後ろに倒して、全速力で私のところに走ってきた。今日は台風のおかげで遅刻して、朝から走りまわったせいか、このまま道にでも座りたいくらい疲れていたんだけれど、さっき食べたお料理と時雨のおかげで元気が出たよ。
 時雨を見ているとしみじみ思う。
 犬っていうのは、飼い主が日々明るく元気でいること。叱ることもあるけれど、それ以外は自分が出せるいちばん優しくて、楽しそうな声で話しかける。それから、おいしいごはんと適度な散歩。しばしば本気で一緒に遊ぶ。それだけでもじゅうぶん健やかに過ごしていけるものなのだ。
 だから、案外かんたんで意外とむずかしい。
 料理も同じ。奥が深いぞ、これは。



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2009.10.08 23:14 | 自分ごはん | トラックバック(0) | コメント(-) |

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