うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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 最近まで朝日文庫の「吉原花魁日記 ~光明に芽ぐむ日~」を読みながら眠りについていた。そしてこの本が、なかなかのアタリだった。
 
 なによりもまず、大正時代に吉原で働いていた女性が書いた日記、というリアルさに驚くと同時にため息をつきっぱなし。
 だっていままでそんなもの読んだことなんて一度もないんだもん。
 平成の吉原ギャルとは何人か話をしたこともある。けれど、誰も彼もが自分の人生を盛りに盛ったりあるいは引いたりと、なんらかの脚色をしていた。だからいつもみんな似たような話ばかり。けっきょく本当のところはなんにもわからない。
 私にしたって、ふんふんと聞きながらも、つねに話半分という気持ちでいた。なぜならそれはしょうがないことだから。だって吉原なんだもん。あそこはやっぱり特別な場所。世間の目もある客の目もある。だからこそ、この本はかなり貴重な文献。
 
 この時代は、ほとんどの女性が貧しいが故に借金のカタに騙されて連れてこられた。男にお酌しているだけでいくらいくらもらえるんだから。借金なんて2年くらいで返せるさ~。なんて甘言を頭っから信じてしまう、そんな時代。
 彼女がここまで周囲に流されず自分を保っていられたのも、この日記をつけていたからだということがよく分かる。書くという行為は大きな力をもっているんだなあ。だけどいまの時代はどうなんだろう。いくらパソコンのキーボードを叩いても、「書いている」実感はあまりない。





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2010.05.24 19:04 | 本とか作家とか仕事とか | トラックバック(0) | コメント(-) |

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