うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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普通のホテルに泊まっていれば起こらなかったであろうこの事件。
ホームステイは、実際そこで生活している家族と親密に触れあえる
という面でかなり魅力的だが、それはそれで色々なことがある。
いいこともわるいこともひっくるめて、だ。
バリ人は日本人と似ている面も多いが、都会育ちの人は
すこしばかりうざったく感じることもあるかもしれない。
田舎育ちの私でさえ、そう思うときがある。

・・・新しい宿を探すこと・・・。
というより、宿を出ると告げるのにはかなりの勇気を必要とした。
部屋を幾度となく移動させられ、ごはんを抜かれたりもしたから
「ひょっとして、出て行って欲しいのかな…」と考えたこともあった。
しかし実は「半年間滞在するので、ビザの保証人になって欲しい」とイブにお願いをしてスポンサーレターにサインもしてもらっていたのだ。
そしてその期日までにはまだあと2ヶ月あった。

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バリ人は例えば、どの踊りの先生も
自分以外の先生にもつくことをとても嫌がる。
しかもあからさまに。
「今まで誰に習ったの?」
執拗に聞かれるのはあたりまえのこと。
だからほとんどの人が、内緒で同時に2~3人の先生についてはいるが
うまく時間をずらして、バイクで1時間とか
わざと遠いところまで通って習っていることが多い。
宿もそれとおんなじで、別のところに引っ越すとなると
何か特別の理由を考えなければならない。

ふたりでひざをつき合わせて相談した結果
《だんごさんの両親がバリにしばらく来ることになったが
ふたりともかなりの高齢で、肉などはいっさい食べられない。
毎日お粥を作ったり野菜を煮込んだりしなければならないので
キッチン付きの戸建てに移ることにした》という作り話を考えた。
私とだんごさんのどちらがイブに話すかも相談したが、
女同士だときっとこじれるだろうと思い
だんごさんから話をしてもらうことにした。

そして・・・私たちの作り話を
ソックリそのまま信じたかどうかは分からないが
イブはいつものつくり笑顔を見せて、とにかく了承してくれた。

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無事に出て行けることに決まり、宿探しはバイクに乗ってぶらぶらしながら
目に付いたバンガローを片っ端から見てまわる。
まさかこんなところに宿なんてないだろう…と思うほど山奥にも一応行ってみた。
そこでたまたま見つけた大自然のまっただ中にある
一戸建てに滞在を決めた。
宿のイブは私より若くてカラッと明るく、話しやすそうな雰囲気。

引っ越しの日。
レンタカーを借りて荷物を運び入れていると
ばあちゃんがビックリした様子ですっとんで来た。
とても心苦しかったが、ここを出て行く本当の理由を告げることは出来なかった。

結局カデにも当日になってから出て行くことを告げた。
出発ギリギリの時間まで私の横にベッタリくっついて座り、
肩にもたれかかってくる。
重いから横にずれるとまたくっついてくる。
いつもとぜんぜん違っておとなしい。

この宿は、イブとはちょっと合わなかったけれど
他はみんないい人ばかりだった。

そういえば、カデがお母さんに作ってもらった揚げた豆菓子を
私の横で食べていた。
最後のひとつが残った時
随分長いことお菓子を見て考え込んだあとで、それを私にくれようとした。
そういうところはホント、根っからのバリ人だよね。
私はいらないから。いいからカデが食べなよ。
もう行かなくちゃならないし。
バイバイ カデ
バイバイ  ばあちゃん

それでも車に乗り込むと、すこしホッとして、解放感があった。
これからはもう、周りを気にしないでのんびりできる。
毎日テラスで読書や踊りの練習もできる!

カデの頭は、やっぱりいつものように汗の匂いがした。

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それ以来一度もカデには会っていないけれど
親戚の男の子から噂はいつも聞いていた。
今、日本にいてカデや他のたくさんのひとたちのことを思い出すと
とても懐かしいし、遠く離れたところに知人がいて
その人を気遣う…という行為ができること自体、幸せなことだと思う。
たとえそれが、胸がこわれそうな想い出だったとしても、だ。
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うるるん滞在記。・゜・(ノД`)・゜・。

バリ人って孤食したり酷くマイペースなくせに一方で仲間意識も強いんだね。
どんなに現地になじんでもやっぱり日本人は外人なのか、、と考えさせられました。

ところで会話って全てインドネシア語?
凄い!!
私なんてあれ食べたいとか、これ欲しいとか
それぐらいしか話せない。。

2006.09.05 02:44 URL | 8っ #- [ 編集 ]

>8っ さま
友達がよく利用しているロスメンの、日本人のお嫁さん(もう子供もいるし10年位は在バリ)でさえ、お姑さんに「あなたが行くとボラれるから」と、市場に行かせてもらえないんだって! 
これって辛いよね…。

インドネシア語はね、実は日本で、ジャカルタ出身の先生に数ヶ月間習ったことがあるんだ。
当時は踊りの先生ともかなり突っ込んだ話までしてたけど
使っていないから、今はもうほとんど忘れちゃった…。

でも、インドネシア語は覚えやすいと思うよ。
旦那はただフツーに生活してるだけで話せるようになったから。

2006.09.05 11:27 URL | チタリニ #- [ 編集 ]

じんわり温かい気持ちになりました。
私は初めての海外にバリを選んだのですが
テロが起こってしまい断念!
今でもとても行きたい国なのですが
チタリニさんの日記を読んでいたら
行った気分になりました^^
こういう気持ちってきっと誰もが
持ってると思うんです!
簡単に会えないけど大事に思える誰か…
素敵なお話でした☆
是非また聞かせて下さい!!!

2006.09.08 22:13 URL | みぃ #leF2ecbc [ 編集 ]

>みぃ さま
バリには機会があったら是非行ってみて下さい。
他のどんな国よりも、なにか言葉に出来ない不思議なものがあるところなので…。
私も本当は、また行きたくてたまらないけど
時雨がいるので当分は無理です。
今まで旅したいろんなところで
苦しいことや辛いことにたくさん遭遇しましたが
今思えば、ぜんぶひっくるめていい想い出になってます。

この話は、前はあんまり友達にも出来なかったけど
最近はそんな感じで、ぼちぼち今までのことを書いてい
こうと思っています。

2006.09.08 22:49 URL | チタリニ #- [ 編集 ]













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