うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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5年前の今日
私たちはバリにいたんだった・・・

いつもとなにも変わらないのどかな朝。
きのうとおなじようにニワトリの鳴き声で目を覚まし
パパイヤとバナナを切ってヨーグルトをかけたものを
朝食代わりに食べて、踊りの稽古に出かけた。
そして、その日起こったことを何も知らないまま
一日の終わりを迎え
翌日またおなじような午後のひとときに
木製のベランダでのんびりと
日本から持ってきた短波ラジオに耳を傾けていた時だ。

私たちは毎日のように日本語で放送される
〈海外安全情報〉を聞いて
次に行く国に渡航延期などの勧告が出されていないか
自然災害や犯罪などで治安は乱れていないかをチェックする。
そこで数日前に、イスラム勢力が不穏な動きをしている
という放送を聞いたばかりだ。

大変なことが起こっているのは理解できるのだが
アナウンサーの状況説明だけでは
テレビのない私たちにはもうひとつイメージがつかめない。
それでもバンガローの周囲はいつもと変わらない
静かな田園風景が広がっていた。

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そういえば2003年3月にアメリカがイラク攻撃を開始したときも
やっぱりバリにいた。

その頃ちょうど私たちと、ドイツ人、アメリカ人で
話をする機会があった。
〈こんなときにこの組み合わせか?〉と思ったが
なんとなく仕事のことを中心に
あたりさわりのない話でまとめたんだった。
ドイツ人のおじさんは、ブッシュ大統領について
もっと話したそうにしていたが、私たちは早々に切り上げた。
なにしろその場は、彼の娘〈レイチェル〉の2歳の誕生日
パーティーだったのだから。

その後小泉純一郎氏がアメリカに賛同したため
私たちはすこしばかり緊張する日々を送ることになった。

ラジオは繰り返し
「(アメリカに協力的な)日本人は狙われる危険があるので
できるだけ外出を控えるか、注意してお出掛け下さい」
と言っている。
確かに私は日本人だけれど
アメリカの大統領に同調した覚えはない。
ひと括りにするのはやめて欲しいが
そんな私の声がどこかに届くはずもなく
この不安がどこにもぶつけられないことにも苛立ってしまう。

私たちはその頃、ちょうどビザ切れの時期と重なっていたために
バリを出てほかの国に向かわなくてはならなかった。

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この戦争がはじまるすこし前、日本の友達から送られてきた
アメリカ大使館宛の〈戦争反対メール〉にサインをして送った。
毎日趨勢をかたずをのんで見守っていたが
そんなことでは事態が変わることもなく
結局は最悪の結果となり、わたしたちは戦争開始2日後に
惨憺たる気持ちで「ングラ・ライ空港」に向かった。

空港の警備は相当なものだろうという覚悟のもと
かなり早めに到着したというのに
ほとんどいつもと変わらない警備にかえって不安を覚えた。
ほんの半年前にバリでもテロがあったばかりなのに…

そして、私たちの心配をよそに飛行機は無事離陸・着陸し
再びコンクリートの地面に降り立つことができた。

私の飛行機嫌いは、こういう怖い目に
繰り返し何度もあったせいにほかならない。

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