うしろすがたのしぐれてゆくか

愛するフレンチブルドッグと昨日と今日と明日と旅と。

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ガンジス川に向かうほこりっぽい道端で
カトマンズの極彩色に彩られた繁華街の片隅で
旅のあいだ中は、幾度となく彼らの姿を目にしたものだ。

彼らとは…すなわち〈ハンセン病患者〉のこと。
日本では以前、差別や偏見から患者を隔離してしまうという
間違った方向に進んだ時期があった。
折りに触れて裁判の進捗状況はニュースで流れていたし
私も旅に出る前には様々な感染症について基本的なことを頭に入れて行った。

病気の専門誌も常に携帯し、時間を見つけては
繰り返し読んでいた。

既に完治の出来る病となった現在の日本では
テレビ番組の中くらいでしか、患者(元)の姿を見かけることはないが
アジア諸国にはまだまだ大勢いる。

どこの国でも同じと見えて、道端に座っている彼らは
どう見ても働いているようには見えない。
その外見ゆえ、職に就くことはかなり厳しいのだろう。
物乞いをしてどうにか生活しているようだった。

初めて彼らの姿を見て、その横を通り過ぎたときは
心臓の動悸がすこし高まるのを感じた。
本を読んで〈感染力の非常に弱い感染症〉だということは
充分承知の上だったにもかかわらず、だ。
それはきっと〈怖れ〉と同じような感情だったと思う。

しかし、ガンガー沿いのゲストハウスに泊まっていた私は
狭いカトマンズの街中で食堂を探している私は
そんな光景にも次第に慣れていく。

特に、カトマンズへはインドの後で行ったせいか
もうまったく気にならないくらいになっていた。
毎日のように街を歩き回っているので、いつしか彼らに顔を覚えられて
会う度に松葉づえを振りかざして挨拶されるまでになった。

こうなってくると、もう
〈怖れ〉なんていう感情は既に遥か彼方に消え去っているし
それどころか
「またあの人いるよー」
「マズイ、見つかっちゃったよー」
という心境だ。
なにがマズイって、なにしろ相手は物乞いなのだ。

物乞いと貧乏旅行者というのは、ある意味で天敵であり
どこに行っても必ず煩わされた経験のある人がほとんどだと思う。

でも、こんなふうに感じている頃にふと気付くのだ。
彼らが病気だとか、障害があるということをまったく忘れている自分に。
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はじめまして。
BUHIの編集長の奥様でしょうか?

旦那様にブログを持っていらっしゃるのか聞いたのですが、ブログのアドレスを書き忘れてしまったようです。が、偶然にも、他のサイトにBUHIの編集長さんが飼っているフレンチブルのサイトということで、リンクが出ていまして、ここにたどり着きました。

時雨ちゃん、可愛いですね。名前も素敵です。私は、牛柄を飼っているのですが、クリーム色のフレンチブルも、とっても可愛いですね。フランスには、クリームのフレンチブルは、ほとんどいません。

ところで、数年前のことですが、ハワイの島のひとつにある町で、ハンセン氏病の方達が住んでいたという所に行ったことがあります。そこは、海と山に囲まれているので、隔離されているわけです。病気を持った人達は、船で島の近くまで連れてこられて、そこから、放り投げられ、島まで自分で泳がなくては、ならなかったそうです。そこに、牧師さんが、彼らを助けるために来たそうです。この牧師さんも、ハンセン氏病がうつり、亡くなったそうです。

また、遊びに来ますね。

2006.09.28 02:13 URL | Snoopyママ #- [ 編集 ]

>snoopyママ さま
はじめまして。HP拝見しました。
snoopyくんのイラストがとても素敵ですね。

確かに、ヨーロッパのフレンチブルの写真を見ては
パイドとブリンドルばっかりだなぁ…なんて思っていました。
スタイリッシュなカラーが、より愛されるのでしょうか?

私はクリームの、まさにブタっぽいところがお気に入りです。
時雨もsnoopyくんと同じで、眠い時にはお腹と耳がピンク色になりますよ!

このブログは、もともとは、4年近くの旅行での出来事をいちいち友人たち個別に説明するよりも、ブログにしちゃえという目的で始めました。
なので、時雨のことだけを書いている訳ではないのですが、よかったらまた遊びに来て下さいね。

東南アジアは物乞いや、奇形(枯葉剤の影響?)の人も多く、私自身も常に病気やケガに悩まされ続けたので
楽しい話題は少ないかもしれませんが…

2006.09.28 17:32 URL | チタリニ #- [ 編集 ]

ハンセン病の事、実はあまり知らずに過ごしていました。
そんなある日、数年前まで大学病院で働いていた私はまったく病気の事を理解してない
状態で患者さんに会う機会がありました。
その時、何も感じなかったと言った嘘になってしましますが、特にビックリしたとか、差別的な気持ちは無かったのを覚えています。
私が感じたのは「何か病をわずらっているのかなぁ?」ただそれだけなんです。
それは、私に先入観が無かったから…
「差別」って結局は人が作りだしたものなんですよね。

2006.10.02 22:33 URL | みぃ #- [ 編集 ]

>みぃ さま
最近、小学生日記という本で話題になった(hanae*改め)華恵さんが書いた「本を読むわたし」を読んだのですが、そこにもアメリカ人と日本人のmixである彼女の苦悩がチラホラ書いてあって、日本はまだまだ排他的なんだな…と思いました。

私が、あらゆる物事に対してわりと先入観なくやって来られたのも、母親と小学校時代の恩師のおかげだと思っています。
親って、何気なく子供に対してそういう言動(あの子と遊ぶなとか、○○人だから…とか)をしているものなんですよね。

2006.10.03 15:09 URL | チタリニ #- [ 編集 ]













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